新築を建てるお役立ち情報part6

木造で建てるなら 在来工法? or 2×4(ツーバイフォー)工法?

始めに

いろいろ検討した結果木造建築で家を建てようと決めたとします。業者選びをする際に決め手となるのは、伝統的な大工の技術を使った在来工法(木造軸組在来工法)で建てるか、アメリカで発達したツーバイフォー工法にするかです。「在来工法だと、担当する大工さんの腕によって出来栄えが違うと聞いたことがあるし、ツーバイフォーは日本の気候に合うのかな?」などと考えてしまいます。まず2つの工法のことをよく知ること。そしてそれぞれのメリットとデメリットを理解した上で、ふさわしい業者の選択をします。では一緒に考えてみましょう。

1.在来工法(木造軸組在来工法)

全体に木の本数が少なく成長も遅い日本で、木を節約できるような建築方法として木造軸組在来工法発展してきました。柱と柱の間に斜めに筋かいを入れて強度を出し、壁はもともと土を使っていました。この工法では、木が表面に現れるため、木目の美しさを楽しめますし、木が水分の調節もします。また縁側のように、広い開口幅を作成可能で、改築も簡単です。また木に刻みを入れて柱を組んでいきますので、錆びやすい釘を使わなくて済みます。特筆すべき点は柱を1日で上棟するため、はじめから屋根で家を雨から守ることができるということです。

ウイークポイント:木の選別や柱の加工など熟練技術が必要なので、施工者によって家の出来栄えが違います。また工期も比較的長くなります。耐震性も弱いです。

2.ツーバイフォー工法

もともとアメリカの開拓時代に、熟練工がいなくても素人が簡単に建てられる工法として発展してきました。既成サイズの角材を組んでいく単純な工法なので、高度な技術は求められません。ですから、職人の技術レベルにかかわりなくハウスメーカーが定める基準を満たす高品質な家を作ることができます。角材と合板を工場で集中的に大量生産するため、工期が短く建設中の仮の住まいの賃料も節約可能。線で作る在来工法と違い、ツーバイフォーは面で作っていくため、耐震性に優れ地震に強いです。

ウィークポイント:耐震性が壁によって確保されているため、間取りの変更は困難です。木を露出したデザインができないため、水分調節不可。気密性が高いので、高温度の環境では湿度が抜けず腐食することもあります。屋根ができる前に雨が降ると品質が落ちるというネックも。

在来工法とツーバイ工法お互いから学ぶ

1.木造軸組パネル工法

これは、在来工法がツーバイフォーの技術から学んで改良を加えた工法です。もともと斜めの筋かいを入れていた部分に耐力面材をいれることにより、力を分散させ耐震効果を約3倍-6倍に上げることができるようになりました。また床も根太と言われる木の替わりに厚い床下地合板に替えることにより、面での耐震性を強化。それと柱と柱の接合部分に強靭な金具をいれることで、さらに約2倍の耐震性を得ています。加えて自然の木が持つねじれや腐食などを取り除き集成材にすることで、木材自体の品質を上げています。そして以前は土壁だったところに断熱材を使用することにより、気密性を格段にアップさせました。工場の大量生産という点においては、柱の刻みを機械化することで熟練工の手間を省いています。

2.木質パネル工法

これはツーバイフォーが日本の気候に合った在来工法の良い点に見習い、改良した工法です。ツーバイフォー工法は乾燥しているアメリカ生まれのため、雨が多い日本の施工には屋根まで素早く作るスピードが求められると考えました。それで在来工法の上棟のようにイッキに建てるために、工場で組んだものを使用。この木質のパネルで作った家は、全体が面になるため、軸組のときよりも力が全体に分散し、より強い耐震効果を得ることもできるようになりました。

気密性の高い住宅最後の課題

寒い国で開発されてきた断熱の技術が日本の建築でも応用され、そのおかげで木造でも熱効率の良い家を建てることができるようになりました。あとは、乾燥している大陸では問題にならなかった湿度にどう対処していくかが工法のポイントです。アフリカの蟻塚の換気システムのように下から新鮮な空気を入れて、トップから放出するという「通気工法」があります。しかしこの方法は外壁と内壁の空間の支えが弱いと、地震の時など外壁が外れてしまうことがあります。改良の余地があるかもしれませんが、通気は家を長持ちさせるには必要な要素です。

終わりに

在来工法もツーバイフォー工法も改良を重ねてより良いものになっています。自分の条件に合っている工法を扱っている業者を探し、その中から信頼できる会社を選び施工を依頼するのはいかがですか。

新築を建てるお役立ち情報part5

業者を選ぶ

始めに

土地を購入し、地質の改良も終え、建築方法もだいたい決まりました。

ではこの家を誰に建ててもらえばいいでしょうか。

建設業者はたくさんあります。有名無名のハウスメーカー、設計事務所、工務店。

モデルハウスを展示してそのまま販売している会社もあります。

情報が多すぎて圧倒されそうです。では、あなたが必要としている家を建てるのにだれがふさわしいのか一緒に考えてみましょう。

建てる方法4つ

1.設計士に設計を依頼し、その設計士の紹介する工務店に施工してもらう

この方法ですと、あなたが建てたいイメージどおりの設計の家を建てることができます。しかし、2か所に依頼するわけですから費用は割高です。

2.工務店に依頼する

地元の工務店ですから、なにかあったときに相談するのには便利です。価格も比較的安く済む場合があります。しかし、大手にくらべると、デザイン的に限界がある場合が多いです。

3.ハウスメーカーに依頼する

ハウスメーカーごとに得意不得意分野があるので、よく選ぶ必要があります。広告費や宣伝費に費用をかけているため、価格は高めです。

4.分譲住宅系のビルダーに依頼する

費用は比較的安く済むかもしれませんが、自分の好きなデザインに変更するのは難しいか費用がかかる可能性があります。

上記の4つのうちどれを選ぶかは人それぞれ違いますので、お薦めはありません。

腕がよく良心的な設計士、工務店があれば1.2を選ぶのが良いですし、あなたが望んでいるのにピッタリな分譲住宅を売っている業者があれば4を選べるかもしれません。

もし「3.ハウスメーカーに依頼する」を希望する場合

ハウスメーカーも大手から無名まで様々です。ハウスメーカーによって得意な分野苦手な分野があります。あなたのコンセプトに合っているメーカーを選び出し比較検討してみる必要があります。コンセプトは様々な要素の組合わせなので書ききれないくらいありますが、今回はおおざっぱに人気のある数例を取り上げてみます。

1.欧米風の家に住みたいなあ

ヨーロッパ系の家で一番人気は「スウェーデンハウス」です。その他では「セルコホーム」、「東急ホームズ」、「天草ハウジング」あたりが洋風なデザインの家の代表的なメーカーです。

2.和風の木の家に住みたいなあ

木を使った建築で定評があるのは「住友林業」です。「一条工務店」も得意としています。

3.これからの時代オール電化エコの家に住みたいなあ

エコを意識したメーカーで代表的なのは「パナホーム」です。他にも、「ソーラーサーキット」や、スマートハウスを売りにしている「ヤマダエスバイエルホーム」、高気密の「土屋ホーム」などがあります。

4.地震や災害に強い家を建てたいなあ

災害対策に力を入れているのは「旭化成ホームズ」。実績のある「大成建設ハウジング」。「レスコハウス」や「NCN」も災害時に強い家を意識したサービスを展開しています。鉄骨を使った建築なら「積水ハウス」、「ダイワハウス」が対応します。車の鉄骨技術を生かした「トヨタホーム」もあります。

5.そんなに長く住まないから、とにかく低コストで作りたいなあ

低コストを売りにしているのは、「アイフルホーム」、「アキュラホーム」、「ゼロホーム」です。

6.物が多いから収納がたくさんできる家がいいなあ

蔵のある家を売りにしている「ミサワホーム」があります。

7.工期が短いのがいいなあ

ユニットで作る「積水ハイム」、ツーバイフォーの「三井ホーム」が工場加工のため工期を短くできます。「新昭和」もツーバイフォー可能。

8.老後に備えてバリアーフリーの家を建てたいなあ

「三菱地所ホーム」が得意です。

9.若向きでスタイリッシュなデザインの家がいいなあ

マンションに強い「三菱不動産」のデザインに定評があります。

10.やはり腕のいい職人が作る家がいいなあ

職人に技術がある「木下工務店」評価されています。「日本ハウスHD」は2×4とのミックス工法。「新昭和」は在来工法全国展開。

終わりに

いったん建て始めたら途中でストップして業者を変更するわけにはいきません。

高い買い物ですから、どの会社に依頼するかを選ぶために時間をかけましょう。資料を取り寄せ比較検討する労力は欠かせません。どうぞ後悔のない選択ができますように。

 

 

新築を建てるお役立ち情報part4

木造建築VS鉄骨(鉄筋)建築

始めに

 

 

 

『木造建築』がいいのか『鉄骨建築』か『鉄筋コンクリート建築』を選ぼうか。多くの人は新築の家を建てるのにこの3つのうちのどれにするか迷います。「木造は湿気に強そうだけど火事に弱いし、鉄骨建築は地震に強そうだけど、費用が高いだろう」などといろいろ考えます。これから新築を建てる場合どの建築方法がふさわしいのでしょうか。一緒に考えてみましょう。

どのくらい住めるのか

耐久年数といっても、長期で使用した場合風呂やキッチンなどの水場は部分的に修理が必要なことが多いので一概にこの建物だったら何年と決めることは難しいです。しかしいろいろな要素を組み合わせて平成25年度に国土交通省がまとめた資料によると、

木造建築 30-80年

鉄骨建築 30-60年

鉄筋コンクリート建築 40-90年

なんだ大差ないじゃない。という結果です。

要するに、しっかりとメンテナンスをしていればどんな建築様式の家でも長持ちさせることができるということです。人間と一緒でそれぞれの強い所弱い所をよく理解してそれに合わせて定期検診と治療つまり修理をしてあげることが必要。ではそれぞれの建築の特徴とメンテナンスについて考えましょう。

1.木造建築

木は加工しやすいので間取りやデザインの自由度が高くリフォームも簡単です。また家の水分調整もしてくれ湿気が多い時は水分を取り込み、乾燥しているときは水分を放出するという優れもの。また森林浴という言葉がよく表しているように、人は木の香りを嗅ぐと心が落ち着くという良い効果もあります。

火事があると燃えやすいイメージですが、防火サイディングをすれば万が一の時でも避難する時間を稼ぐことができます。ただ火災保険料は鉄骨鉄筋建築の倍。それと木造住宅は防蟻点検を定期的に行う必要があります。何事も早期発見早期治療が大切。また浸水の恐れがある地域では、基礎を高めに据えて被害を最小限におさえるように設計するのがお薦めです。

木造建築で心配なのは地震です。これに関しては建てる前にしっかりした地盤調査と地盤改良をすることによって、近年耐久性が大幅に改善されてきました。

きちんとした対策をすればいいとこ尽くしの木造建築は、日本で一番人気があります。施工業者も多いことから比較的多くの戸建てオーナーがこの方法を選ぶのもうなづけます。ただ、大きなフロアーを作りたいとか、店舗を組み合わせたい場合には鉄骨鉄筋建築のほうが広いスペースを作れるので便利です。では次に鉄骨建築について考えてみましょう。

2.鉄骨建築

厚さ6ミリ未満の鉄骨を使った軽量鉄骨と、6ミリ以上を使用した重量鉄骨があります。個人の戸建てや商店なら軽量鉄骨を使用することが多いです。重量鉄骨に比べ薄い分たくさんの本数を使うため、それで一部屋の間取りが重量鉄骨に比べると小さくなります(それでも木造建築よりは広い間取り可)。重量鉄骨はビルやマンションを建てる時に使用することが多いです。費用も重量鉄骨の方が軽量鉄骨に比べ高め。鉄骨建築では接続部分を溶接やボルトで固定するので地震には強いですが、重いため地盤改良で杭打ちが必要な場合も。また火事でも大丈夫と思われがちですが、長時間の火災ですと溶けたり変形したりするので火に対してパーフェクトとはいえません。しかし火災保険料は木造建設の半分で済みます。

気密性が高く結露しやすいため普段から風がよく通るように換気に気を付けるのがポイントです。外出時に安全面で問題なく通風できる開閉式小窓などを設置します。そうすることで空気が流れ、カビや結露の発生を大幅に減らすことができます。冬場の温度差が大きい時期は窓や壁のそばで結露しやすいので、こまめに水を拭き取ったり人体に無害な除菌液などカビの発生を予防する薬品を定期的に塗布するのもよいでしょう。防音効果はとても高いので二世帯住宅などでプライベートを確保したい場合には向いている建築です。では次に鉄骨に比べデザイン性の高い鉄筋コンクリート建築について見てみましょう。

3.鉄筋コンクリート建築

強い鉄筋と圧縮性の強いコンクリートを組み合わせて、曲線など自由なデザインで家をつくることができる、それが鉄筋コンクリート建築です。木造建築と鉄骨建築のいいとこどりプラスアルファのような建築方法です。費用は3つの中で一番高め。

メンテナンスは鉄骨建築とだいたい同じで通気を心掛けること、形は自在ですがリフォーム時の自由性は低いので建てる時によくデザインを考える必要があることなどが注意ポイント。それと、なかに鉄筋が入っているため解体するとき面倒で費用がかかる面もあります。

いかがでしょうか。自分が建てたい家に必要な建築方法が分かりましたか。

家を建てたら終わりではなく、その後もずっとその家とお付き合いします。ですからメンテナンスのことも計算にいれてふさわしい建築方法を選びましょう。

 

新築を建てるお役立ち情報part3

設計のためのコンセプト

始めに

土地が決まったら、いよいよ家の設計です。

どんな家に住みたいですか。家の設計について明確なビジョンを持っておられるかたももちろんいるでしょう。いろいろな本や資料を調べてこんな家に住みたいと確信しているかもしれません。またある人は具体的なイメージを持っていないので、専門家に相談したいと考えるかもしれません。どちらのタイプでも、設計士に依頼する前に自分の家に対するコンセプトを明確にしておくことはとても大切です。では一緒に考えてみましょう。

コンセプトを決める主要な5つの要素

コンセプトを決めるにはいくつもの要素が関係しているので、まず初めにその柱となる要素を抜き出してみましょう。5つあります。

1.who(だれが住むのか)

あなたが建てようと思っている家に住むのはだれですか。一人ですか。父母と3人ですか。父母のどちらか一人とあなたですか。配偶者と2人ですか。子供はいますか。まだいないようであれば出産の計画はありますか。今別に暮らしている父母は将来あなたが建てる家に同居を望んでいますか。子供が結婚するときに子供夫婦との同居を望んでいますか。それとも子供は独立して家を建て将来は夫婦2人だけになりますか。両親に介護が必要になったときに両親は自宅で暮らすことを望んでいますか、それとも施設に入りたいと望んでいますか。子供夫婦に子供が生まれたら3世代もしくは4世代で暮らすことを望みますか。家政婦さんの同居を望みますか。

2.when(どのくらい住むのか)

あなたが建てようと思っている家はどのくらいの期間住む予定ですか。世話をしている両親が亡くなるまでですか。それとも自分が終生済みますか。自分が年をとったら戸建ての管理は骨が折れるので60歳以降はマンションもしくは施設に引っ越したいと考えていますか。3代以上に渡り住み続けるために100年以上住める家を希望しますか。子供や孫はあなたの世話をしながら、この家にずっと住み続けることを望んでいますか。

3.what(材質と形)

家族が望んでいる家の材質はなんですか。湿気が嫌いなので風通しのいい木造住宅を希望していますか。寒さに弱いので気密性の高い鉄筋コンクリート住宅を希望していますか。長期に住むわけではないので鉄筋コンクリートでなくてもいいが地震に耐えられる頑丈な設計を希望しますか。見た目は木造しかし実質は鉄筋コンクリート住宅を希望しますか。家の外観デザインはどのような形を希望していますか。四角、丸、楕円、三角,波形等。1世帯型ですか、2世帯型にしますか。平屋ですか、複数階の家を希望しますか。

4.how(どのような動力)

オール電化を希望しますか。電気を自宅で作りますか。もし太陽光パネルを敷設するなら屋根に置きますか、屋上に置きますか、庭におきますか、壁面にとりつけますか。ガスをメインにしますか。床暖房を入れたいですか。入れるとしたらリビングだけですか。それともトイレや浴室も含めたすべての部屋に暖房は必要ですか。空調は各部屋ごとに設置しますか、それとも中央空調で全室を調整しますか。水を貯水するためのタンクは必要ですか。もし必要ならそのタンクはどこに置きますか、屋上ですか、庭ですか。

5.where(場所や向き)

あなたの家を建てる土地は気温の高いところにありますか、それとも寒冷地ですか。湿度はいかがですか。風通しはどうですか。日当たりはどうですか。玄関はどちらの方角を希望していますか。日当たりがいいスペースはリビングにしますか、それともキッチン、書斎、子供部屋、父母の部屋、寝室ですか、全てに光が必要ですか。それとも全体に暗い部屋が好きですか。

設計士は数学者であり芸術家でもある

設計士はあなたのコンセプトを総合して数学的に可能、尚且つオーナーの嗜好に合った美しいデザインの家の設計をしたいと願っています。そのためには、独学で細かいところまで決めてしまってから設計を依頼したり、逆に全部丸投げというのもお薦めできません。一番いいのはあなたのコンセプトをわかりやすくまとめて設計士に伝えることです。設計士は持てる限りの知識と経験をフル活用してあなたの本当に必要としている家を設計してくれるでしょう。

新築を建てるお役立ち情報part2

土地購入の前によく調べましょう

始めに

お金を貯めるため都会で一生賢明働いて、何とか家を建てられるくらいの資金を手に入れることができるようになったとします。ではマイホームをどこに建てますか。ある人は釣りが大好きなので海のそばの土地を探しています。また別の人は、森林浴しながら家庭菜園を楽しみたいので山の中がいいと考えています。自分の夢が実現するのは本当に嬉しいことです。ではあなたの希望をかなえながら尚且つ優良な土地を購入できるように、土地探しのいくつかのポイントをご紹介したいと思います。

 

宅地に適した土地 適さない土地の質4つ

1.山砂

これは締まりやすくぬかるみにくい土なので、一回掘ったところの埋め戻しの土としては最適です。宅地に向いています。

2.岩盤

固くぬかるまないので住宅に向いています。しかし、花木には向かないです。

3.粘土質

水分を多く含むので宅地には向きません。稲作にはとても良いです。

4.黒土、赤土

柔らかく、締まりにくいので住宅には向いていません。また雨が降ったり風が吹いたりすると住宅が汚れてきます。花木には最適な土です。

上記の4種類の土をみると山に家を建てるのが良い印象を受けますが、山の地層もいろいろで粘土質の山も存在します。海を臨む山の上に家を建てても、それが粘土の地滑り地帯なら、数年で家に亀裂が入ってしまいます。

また土地を構成している地層は1つではないので、自分が家を建てたい場所の土地の地質を調査してみるのも有益です。

では地質の調査方法についてもご紹介します。

地質検査方法4つ

1.スウェーデン式サウディング試験(SS式調査)

地盤に鉄の棒を差し入れ回転させ、土地の締まり具合を確認する検査です。

比較的安価で簡単な方法でN値がわかります。しかし1点のみしかわからないので、もし鉄の棒が固い石やコンクリートにあたったら、そこで検査終了となってしまいます。

※N値とは地盤の構成土質、砂地盤の相対密度、内部摩擦角、支持力が分かる数値のことです。

2.ボーリング

ボーリングマシンで穴を掘ってN値を測定しながら土のサンプルも採集できる検査方法です。ただ費用が高いので一般住宅にはあまり向きません。

3.平行積み荷試験

30センチの鉄板に荷重をかけて沈下量を測定する方法です。支持力を直接目視できます。しかし作業スペースが広く費用が高いので、これも一般住宅には不向きです。

4.弾性波調査(レーリー波調査)

レーリー波によって地質を点で調べるのではなく面で把握することができます。

地盤を傷つけることなく地層の境界や地層ごとの傾斜・厚さ・支持力なども測定できます。欠点は近くに大きな道路や鉄道があるとレーリー波に影響することがあることです。

戸建ての住宅には1.SS式調査と4.レーリー波調査を組み合わせるのがお薦めです。正確な地質を調べることにより、不要な地盤工事や杭工事をしなくて済むこともあります。

その他の土地選びの要素2つ

1.将来性

「購入予定の土地のそばに駅や大型スーパーができる。」また「都市計画の地域に指定されている。」このような要素があると、土地の価格は安定しているもしくは将来的に値上がりする可能性があるので、資産としての価値が高いといえます。

2.建ぺい率、容積率を調べる

建ぺい率=建設面積÷敷地面積×100  戸建てなら50パーセントが普通

容積率=延床面積÷敷地面積×100   戸建てなら100パーセントが普通

簡単にいうと、土地の広さに対してどのくらいの大きさの家を建てることができますかという数字です。通常は敷地の半分(50%)の底面で2階建て(100%)が一般的です。しかしこれに日照保護を目的とした「日影制限」や低層住宅地での「絶対高さ制限」などが加えられて、建ぺい率と容積率の上限まで使えないことがあります。その土地特有の制限を調べる必要もありますね。

新しく家を建てるなら土地選びはとても重要です。あとで後悔しないようによく調べてから購入しましょう。

 

新築を建てるお役立ち情報part1

ほとんど見えない でも一番大切な工事

始めに

家を建てる。これからいよいよ家族のために家を新築する計画があるとします。

間取りはどうしようか、外観や色はどうしようか、エントランスはどういうスタイル、ガレージはどうしようかなどいろいろイメージを膨らませます。予算も十分あります。あとは、好みの家を施工してくれる業者を見つけるだけです。

でもここで必ず年頭に置いていただきたいことがあります。住宅は安い買い物ではないので、一度建てたものが堅牢でしっかりと長持ちするものである必要があるということです。家の設計以前に考慮しなければいけない要素があります。それは何でしょうか?

地震対策

近年だけでも1995年阪神淡路大震災、2011年東日本大震災、2016年熊本地震などで多くの家が被害を受けました。日本で新築を建てる場合には、地震を考慮に入れることは大切な要素の1つです。ではどのような対策が必要ですか

基礎工事

家の基礎というのは、家の下部から10センチくらいしか見えないとても地味な部分です。しかしこれがしっかりしていると、地震の時のダメージをかなり軽減することができます。ではどうすればいいのか具体的に見てみましょう。

地盤を強化する

柔らかい地盤に家を建てるなら、なにかの衝撃で家は簡単に潰れてしまいます。それを予防するために、通常は固い地盤のところまで掘ってそこから基礎を作っていくようにしています。これから新しい土地を探す場合は、地盤の質を調査した上で購入できます。しかし自分がもともと所有している土地や相続で受け継いだ土地に建てるとなると、地盤の質が決まっているので、その地盤に応じてふさわしい対処をする必要があります。

地盤改良の従来工法

1.表層改良

これは1~2m掘れば固い地盤がある場合、表面の部分の土を取り除いて、セメントを混ぜた固い質の地盤に変える工法 費用は1坪あたり3万円くらい

2.柱状改良

これは6メートルくらい掘れば固い地盤にあたるような土地の場合。セメントの柱を数十本土地に埋め込む工法 費用は1坪あたり4~5万円くらい

3.鋼管杭工法

これは地表から15~20メートルくらい掘ると固い地盤が出てくるような土地の場合。鋼管を土地に埋め込みます。 費用は1坪あたり5~7万円

地盤改良最新工法

1.シート工法

シートで表面を覆っていく工法 費用1坪あたり3万円くらい

2.砕石工法

柱状改良や鋼管杭工法のように縦穴を掘り、砕石を詰める工法。費用1坪あたり4.5万円くらい

3.木杭工法

セメントや鋼管の替わりに天然の木を入れて杭の替わりにする。費用1坪あたり4.5万円くらい

上記の6つの工法で50坪の土地を改良する場合は150万円~350万円ほどの費用が必要です。

先人の知恵が教える優良な土地改良工法

重機がなかった時代、先人はどのようにして大きな城の基礎を据えたかご存知ですか。この方法はとても原始的に思えるかもしれませんが、耐震性に優れた工法です。その工法とは何だとおもいますか?

ソイルバッグ工法(土嚢工法)

え?土嚢(どのう)って土手とかに積んでいるあの白いものですか?

その通りです。この土嚢を使って家の基礎に据える工法です。

大体50坪の土地でしたら、1万体くらいの土嚢が必要です。

土嚢袋は1枚20円くらい。20円×10000=20000円

土嚢の中に詰める土は地盤から掘り出した土を再利用できますが、砕石を詰めると強度が増します。最新の工法1.シート工法と2.砕石工法を合わせたような工法です。この工法は、沈下抑制効果、振動低減効果、地震動劇衰効果、凍上防止効果など優れた効果があります。土嚢の作成と積み上げに人手が入るのが玉に傷です。

 


地震の多い日本での新築工事では、地盤を考慮した基礎工事の選択が不可欠です。

参考にしていただければ嬉しいです。