新築を建てるお役立ち情報part3

設計のためのコンセプト

始めに

土地が決まったら、いよいよ家の設計です。

どんな家に住みたいですか。家の設計について明確なビジョンを持っておられるかたももちろんいるでしょう。いろいろな本や資料を調べてこんな家に住みたいと確信しているかもしれません。またある人は具体的なイメージを持っていないので、専門家に相談したいと考えるかもしれません。どちらのタイプでも、設計士に依頼する前に自分の家に対するコンセプトを明確にしておくことはとても大切です。では一緒に考えてみましょう。

コンセプトを決める主要な5つの要素

コンセプトを決めるにはいくつもの要素が関係しているので、まず初めにその柱となる要素を抜き出してみましょう。5つあります。

1.who(だれが住むのか)

あなたが建てようと思っている家に住むのはだれですか。一人ですか。父母と3人ですか。父母のどちらか一人とあなたですか。配偶者と2人ですか。子供はいますか。まだいないようであれば出産の計画はありますか。今別に暮らしている父母は将来あなたが建てる家に同居を望んでいますか。子供が結婚するときに子供夫婦との同居を望んでいますか。それとも子供は独立して家を建て将来は夫婦2人だけになりますか。両親に介護が必要になったときに両親は自宅で暮らすことを望んでいますか、それとも施設に入りたいと望んでいますか。子供夫婦に子供が生まれたら3世代もしくは4世代で暮らすことを望みますか。家政婦さんの同居を望みますか。

2.when(どのくらい住むのか)

あなたが建てようと思っている家はどのくらいの期間住む予定ですか。世話をしている両親が亡くなるまでですか。それとも自分が終生済みますか。自分が年をとったら戸建ての管理は骨が折れるので60歳以降はマンションもしくは施設に引っ越したいと考えていますか。3代以上に渡り住み続けるために100年以上住める家を希望しますか。子供や孫はあなたの世話をしながら、この家にずっと住み続けることを望んでいますか。

3.what(材質と形)

家族が望んでいる家の材質はなんですか。湿気が嫌いなので風通しのいい木造住宅を希望していますか。寒さに弱いので気密性の高い鉄筋コンクリート住宅を希望していますか。長期に住むわけではないので鉄筋コンクリートでなくてもいいが地震に耐えられる頑丈な設計を希望しますか。見た目は木造しかし実質は鉄筋コンクリート住宅を希望しますか。家の外観デザインはどのような形を希望していますか。四角、丸、楕円、三角,波形等。1世帯型ですか、2世帯型にしますか。平屋ですか、複数階の家を希望しますか。

4.how(どのような動力)

オール電化を希望しますか。電気を自宅で作りますか。もし太陽光パネルを敷設するなら屋根に置きますか、屋上に置きますか、庭におきますか、壁面にとりつけますか。ガスをメインにしますか。床暖房を入れたいですか。入れるとしたらリビングだけですか。それともトイレや浴室も含めたすべての部屋に暖房は必要ですか。空調は各部屋ごとに設置しますか、それとも中央空調で全室を調整しますか。水を貯水するためのタンクは必要ですか。もし必要ならそのタンクはどこに置きますか、屋上ですか、庭ですか。

5.where(場所や向き)

あなたの家を建てる土地は気温の高いところにありますか、それとも寒冷地ですか。湿度はいかがですか。風通しはどうですか。日当たりはどうですか。玄関はどちらの方角を希望していますか。日当たりがいいスペースはリビングにしますか、それともキッチン、書斎、子供部屋、父母の部屋、寝室ですか、全てに光が必要ですか。それとも全体に暗い部屋が好きですか。

設計士は数学者であり芸術家でもある

設計士はあなたのコンセプトを総合して数学的に可能、尚且つオーナーの嗜好に合った美しいデザインの家の設計をしたいと願っています。そのためには、独学で細かいところまで決めてしまってから設計を依頼したり、逆に全部丸投げというのもお薦めできません。一番いいのはあなたのコンセプトをわかりやすくまとめて設計士に伝えることです。設計士は持てる限りの知識と経験をフル活用してあなたの本当に必要としている家を設計してくれるでしょう。