新築を建てるお役立ち情報part6

木造で建てるなら 在来工法? or 2×4(ツーバイフォー)工法?

始めに

いろいろ検討した結果木造建築で家を建てようと決めたとします。業者選びをする際に決め手となるのは、伝統的な大工の技術を使った在来工法(木造軸組在来工法)で建てるか、アメリカで発達したツーバイフォー工法にするかです。「在来工法だと、担当する大工さんの腕によって出来栄えが違うと聞いたことがあるし、ツーバイフォーは日本の気候に合うのかな?」などと考えてしまいます。まず2つの工法のことをよく知ること。そしてそれぞれのメリットとデメリットを理解した上で、ふさわしい業者の選択をします。では一緒に考えてみましょう。

1.在来工法(木造軸組在来工法)

全体に木の本数が少なく成長も遅い日本で、木を節約できるような建築方法として木造軸組在来工法発展してきました。柱と柱の間に斜めに筋かいを入れて強度を出し、壁はもともと土を使っていました。この工法では、木が表面に現れるため、木目の美しさを楽しめますし、木が水分の調節もします。また縁側のように、広い開口幅を作成可能で、改築も簡単です。また木に刻みを入れて柱を組んでいきますので、錆びやすい釘を使わなくて済みます。特筆すべき点は柱を1日で上棟するため、はじめから屋根で家を雨から守ることができるということです。

ウイークポイント:木の選別や柱の加工など熟練技術が必要なので、施工者によって家の出来栄えが違います。また工期も比較的長くなります。耐震性も弱いです。

2.ツーバイフォー工法

もともとアメリカの開拓時代に、熟練工がいなくても素人が簡単に建てられる工法として発展してきました。既成サイズの角材を組んでいく単純な工法なので、高度な技術は求められません。ですから、職人の技術レベルにかかわりなくハウスメーカーが定める基準を満たす高品質な家を作ることができます。角材と合板を工場で集中的に大量生産するため、工期が短く建設中の仮の住まいの賃料も節約可能。線で作る在来工法と違い、ツーバイフォーは面で作っていくため、耐震性に優れ地震に強いです。

ウィークポイント:耐震性が壁によって確保されているため、間取りの変更は困難です。木を露出したデザインができないため、水分調節不可。気密性が高いので、高温度の環境では湿度が抜けず腐食することもあります。屋根ができる前に雨が降ると品質が落ちるというネックも。

在来工法とツーバイ工法お互いから学ぶ

1.木造軸組パネル工法

これは、在来工法がツーバイフォーの技術から学んで改良を加えた工法です。もともと斜めの筋かいを入れていた部分に耐力面材をいれることにより、力を分散させ耐震効果を約3倍-6倍に上げることができるようになりました。また床も根太と言われる木の替わりに厚い床下地合板に替えることにより、面での耐震性を強化。それと柱と柱の接合部分に強靭な金具をいれることで、さらに約2倍の耐震性を得ています。加えて自然の木が持つねじれや腐食などを取り除き集成材にすることで、木材自体の品質を上げています。そして以前は土壁だったところに断熱材を使用することにより、気密性を格段にアップさせました。工場の大量生産という点においては、柱の刻みを機械化することで熟練工の手間を省いています。

2.木質パネル工法

これはツーバイフォーが日本の気候に合った在来工法の良い点に見習い、改良した工法です。ツーバイフォー工法は乾燥しているアメリカ生まれのため、雨が多い日本の施工には屋根まで素早く作るスピードが求められると考えました。それで在来工法の上棟のようにイッキに建てるために、工場で組んだものを使用。この木質のパネルで作った家は、全体が面になるため、軸組のときよりも力が全体に分散し、より強い耐震効果を得ることもできるようになりました。

気密性の高い住宅最後の課題

寒い国で開発されてきた断熱の技術が日本の建築でも応用され、そのおかげで木造でも熱効率の良い家を建てることができるようになりました。あとは、乾燥している大陸では問題にならなかった湿度にどう対処していくかが工法のポイントです。アフリカの蟻塚の換気システムのように下から新鮮な空気を入れて、トップから放出するという「通気工法」があります。しかしこの方法は外壁と内壁の空間の支えが弱いと、地震の時など外壁が外れてしまうことがあります。改良の余地があるかもしれませんが、通気は家を長持ちさせるには必要な要素です。

終わりに

在来工法もツーバイフォー工法も改良を重ねてより良いものになっています。自分の条件に合っている工法を扱っている業者を探し、その中から信頼できる会社を選び施工を依頼するのはいかがですか。